top of page

レトロフューチャーセッションとは

レトロフューチャーセッションの大きな目的の一つは、誰かが持ち込んだ「お題」に対して、多様なアイデアや解決策を提示したり、場合によっては参加者自身がその解決に向けて能動的に動く事になったり等々、なんらかの「回答」を出すことです。それに加えて、その「回答」を出すプロセス自体を、参加者全員が大いに楽しむことも、とても重要です。

 

レトロフューチャーセッションにて「回答」を「大いに楽しみ」ながら出すためには、様々なやり方があり得まして、特に決まった一つのやり方はないのですが、ここでは実際に行ったレトロフューチャーセッションを元に、どんな事をどんな流れでやるかの一例を紹介いたします。

1・レトロアイスブレイク

通常のフューチャーセッションと同様に、「アイスブレイク」を最初に行うことが多いです。

 

ちなみに「アイスブレイク」というのは、初対面同士でも後の対話がリラックスして行えるように、「人と人の間に張り詰めている、緊張の氷を取り除くようなレクリエーション」のようなものです。

 

レトロフューチャーセッションでは、せっかくなのでアイスブレイクも「昭和レトロ」みたいな雰囲気を大事にして行います。4月は、「昭和のおっさん達のような雰囲気で、互いにグラスにビール的な飲み物を注いで、盛大に乾杯」みたいなことをしまして、その時はその場が大変和んだように思います。

2・お題の発表

レトロアイスブレイクが終わりましたら、いよいよセッションを開始となりますが、その際に管理人から、「今回のお題」が発表されます。

 

お題の形式は特に決まっているわけではないですが、「レトロフューチャーセンターとは」のページにも書きましたとおり、「数十年後に、こんな素晴らしい未来が私達に到来しました!いったい何が起こったのでしょう!?」というパターンでお題が発表されることが多いです。

 

4月に、実際に発表したお題は、『二十年後に、勝間田が世界でも有名な「おもしろい地域」となってました!ナンデ!?』という内容でしたが、もっと具体的な地域の課題や、よりスケールの大きな話もお題になり得ます。

 

この発表されたお題に対して、自由に発想し、活発に他の参加者と対話し、様々な新しい発見をしていくことが、レトロフューチャーセッションの醍醐味です。

3・二人組みを作って互いにインタビュー

発表されたお題に対して、いきなり1人で考え込む必要はありません。例えば、あなたの隣の方が、あなたが持っていないアイデアや知識を持っているかもしれません。それは隣の方にとっても同じ事です。

 

・・・・・・というわけで、二人組みを作って、このお題についてどう思うか、意見を交換します。この時、片方の人だけが意見を展開し、もう片方の人はなにも意見を出さずに終わった、というのももったいないので、

 

「時間を区切って、まず片方が質問、もう片方がそれに答えるというインタビューを行い、一定時間経過後にその立場を逆にしてもう一度、インタビュー形式で対話する」

 

ということをやります。

4・インタビュー後はとりあえず1人で考えてみる

インタビュー後、あなたは隣の方と一定量の意見の交換が済んでいるはずです。それを元手に、一旦1人で自分なりにお題について考えをまとめてみます。

 

ここでいきなり結論を出す必要はないのですが、考えた結果は次のステップでまた他の人と共有するので、ある程度説明しやすいように、メモ書き程度で良いので書いてまとめておくといいかもしれません。

5・考えた結果を他の人と二人組みで相談

インタビューをした人とは別の方とまた二人組みを作り、自分が考えた事をお互いに話し合い、そして可能であればその二人で、お題に対しての回答を考えてみます。

 

回答は一つにまとめる必要はなく、いくつでも回答を作って構いませんが、「二人で話して大いに盛り上がった」、「お互い似たような事を考えていて大事な事だと思った」、「まったく真逆な考えだったがおもしろかった」などなど、その二人組みの中でなにか価値を感じる回答は、特に優先してより深めてみましょう

6・ちょっと一休み

ずっと対話を続けていると、その対話がいくら面白くても、かなり疲れます。なのでセッション中に適宜、休憩が入ります。

 

以前のレトロフューチャーセッションでは、とあるお茶農家の青年の全面的な協力の下、勝間田の深蒸し茶による「お茶カフェ」を休憩中に実施していただき、その深い味わいでかなりのリフレッシュができました。本当にありがとうございました!

7・二人組み×2つでさらに深める

レトロフューチャーセッションも、いよいよ佳境に差し掛かってきました。

 

今度は、二人組みで話していた対話の規模を倍にします。具体的には、二人組みが他の二人組みとセットになり、「5・考えた結果を他の人と二人組みで相談」でやったのと同じことを、今度は四人組でいろいろ話しながらもう一度やってみるわけです。

 

四人組の中で、盛り上がったり共感したり面白かった回答は、多分かなり価値のある回答なので、そういう回答が見つかったらそれをさらに深めて考えてみましょう

8・四人組みのメンバーを組み替えて共有

四人組で出した回答が、四人の間だけのものになってしまったらもったいないので、いったん四人組はバラバラになり、他の四人組のメンバーと入れ替わって、新たな四人組をつくります。

 

新たな四人組では、お互いに、自分が元いた四人組みでどんな回答が出てきたかを説明します。これにより、「レトロフューチャーセッション」の中で重ねられた対話の結果のうち、価値が高いものがお互いに全体に行き渡ります。

9・自分なりの「一番大事な回答」をまとめ、1人ずつ発表

レトロフューチャーセッションもいよいよ大詰めです。ここまでの対話の積み重ねと共有した内容を元に、最後にもう一度、自分なりの「一番大事な回答」を考えてまとめます。

 

「一番大事な回答」がまとまったら、1人ずつ簡潔に発表して行きます。それらの回答を、お題の持ち込み主が全部受け取ります。

 

その後、お題の持ち込み主から一言いただき、レトロフューチャーセッションは終了します。今回のレトロフューチャーセッションは幸いうまくいったようで、お題の持ち込み主から、とても気持ちのいい一言がいただけました!!やったね!!

 

・・・・・・みたいな感じが理想です。うまくいかない時も多分きっとあります。でも多分、だいたいうまくいくような気がします。ともかく一度、気軽にお越しいただけましたら幸いです。

bottom of page